桜沢如一(ジョージ・オーサワ)


陰陽は、中国の伏羲という人が「易学」として確立した教典に端を発してるんです。3000年以上の歴史があるんですよ。伏羲は、万物に共通の理があるはずだと考え、長い間観察を続けた結果、陰陽論にたどり着いたんです。

 

「易」というと皆さんは占いを思い浮かべるかもしれないけど、本来の「易学」はこの宇宙に万遍なく満ち満ちている力を解明するもので、現代の「当たるも八卦、当たらぬも八卦」なんていうようないい加減なものではなかったんですよ。陰陽師は宇宙の働きを理解していたから様々なことを読み取ることができ、その予知能力で運勢を見ることができたんです。

 

そして、日本には昔から伝わる暮らしの知恵があり、その中でも食や医学に焦点を当てたものが貝原益軒の「養生訓」や石塚左玄、安藤昌益の食養生で、桜沢如一は易学とそれら日本古来の教えを統合してマクロビオティックを確立したのです。

 

桜沢は食養を教え広めながら海外にもわたり、彼が行くところではその効能を実感した多くの人たちがマクロビオティックを実践するようになっていったのです。

 

残念なことに、現在、一般的に食養はただの食事法だと思われています。でもそれは間違いで、食養は生き方そのものなんですよ。陰陽の原理は自然界も人間社会も、森羅万象を成す原理ですから、それを理解すれば人は自らの運命を創造する力さえ得ることができるのです。